こんにちは。MC BMWといいます。
いま僕の手元には「SAIJO IN THE HOUSE」という自主制作コンピレーションCDがあります。（正直に言うと昨日引っ越したので、途方も無い数のダンボールのなかのどこか…）
そのCDは90年代最後の年に広島県の「西条」という街に仮住まいしていた大学生たちが、置き土産のように残した自主制作コンピレーションCD。自主制作といっても、CD-Rなんて便利なものがなかったので、ちゃんとプレスされたもの。この中に「デス越谷ワンツー」という曲が入っていて、曲中で帰宅中の小学生たちへ向けたアフリカ・バンバータスタイルのシャウトを連呼しているのが「MC BMW」すなわち僕のことです。
この「デス越谷ワンツー」はスネークマンショーの「ホテルニュー越谷」がラフにスクラッチされ、UA（だったと思う）からサンプリングしたベース・ラインがループしている、なんとも言えない曲です。当時すでにブッダ・ブランドの人間発電所はクラブ・クラシックになっていたし、ライムスターがBボーイ・イズムを高らかに宣言していたころ。
そんな時期に「MC」を名乗るにはあまりに見当違いの代物なんだけれど、この曲は僕にとって特別なもの。なぜなら、はじめて音楽を作るという行為に参加したものだからです。
この連載は、14年の時を経て、MC BMWがふたたび「デス越谷ワンツー」以降の曲を作っていくという話です。最終的にはEP形式でダウンロードできるようしたいと思ってます。
第一回はMC BMWのルーツであるところのUAの楽曲からトラックを作るというところから始めていきます。
※ちなみに、ホテルニュー越谷をスクラッチしていたのが、この連載を依頼してきたYPRオーナーにほかなりません。
※近日「デス越谷ワンツー」も公開しますので待っててください。
【MC BMW】
大阪在住、自称なにわが世界に誇るMC兼トラックメーカー。あくまで自称。
そこのけ、そこのけ、今日も俺のMPCが火を吹くぜ。
【MC BMW スケジュール】
未定
